昔からおせち料理というのは、正月三ヶ日をのんびりと過ごすために年末にまとめて用意される、つまりある程度保存の効くものであり、なおかつ縁起の良さをはじめ、あらゆる願いが込められた料理である。
ベルギーでおせち料理を用意するのは相当に骨が折れるので、保存の効くものを並べることに重点を置いた、すなわち普段のおつまみプレートを前菜に用意した。カンタルチーズ、エシャロットのピクルス、ミニトマト、胡椒のソシソン、ガリ、オリーブ。シチリアのフラッパートの赤ワインと共に。
メインは鴨ネギ炒め。熱々のフライパンに一口大の鴨を入れ、表面に焼き色を付け、中火に。程よいサイズのネギを入れ、バター、醤油、みりん、砂糖を入れて蓋。ネギがいい具合にしなっとなったら完成、柚子七味をお好みで。
残ったタレは醤油と水と粉末出汁を少し足して雑炊に。溶き卵は強火にして入れ、すぐに蓋。